アーサー・C・ク ラーク

A.C.クラーク
アー サー・C・クラーク  (Sir Arthur Charles Clarke, 1917年12月16日 - )
現代を代表するSF作家の1人。

60年代から70年代にはロバート・A・ハインライン、アイザック・アジモフと並んでビッグ・スリーと称されるSF界の大御所として活躍。この2人が、エ ンタテイメント、SF叙事詩を志向したのに対して、クラークは豊富な科学的知識に裏打ちされた想像力を駆使したハードSF作品群に特色がある。

現在はスリランカに住む。『スリランカから世界を眺めて』という、スリランカでの暮らしぶりに触れたエッセイ集もある。ダイビングなどを趣味にしている。 現在も小説は執筆中。

経 歴

1917年 - イギリスサマセット州マインヘッドに生まれる。
第二次世界大戦の時には、イギリス空軍の将校として電波探知法、レーダーの開発に取り組み、教官も務める。戦後、ロンドン大学のキングス・カレッジに入 学、自然科学を専攻する。一時、大蔵省に勤めるがすぐに退職。
1945年 - 科学雑誌に衛星通信に関する論文を寄稿し、現在、通信の基幹となっている衛星通信の構想を初めて科学的に示した。
1946年 - 「抜け穴」および 「太陽系最後の日」で作家デビューする。
1956年 - スリランカに移住。
1973年 - 「宇宙のランデヴー」で、ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。
1979年 - 「楽園の泉」でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。
1987年 - アーサー・C・クラーク賞が発足。
1998年 - エリザベス女王よりナイトの称号を授与された。
著書は『幼年期の終わり』、『2001年宇宙の旅』など、SF多数。そのほとんどが邦訳されている。SF以外の小説は、その活動の初期に1冊あるのみ。

多くの科学者や宇宙飛行士らと親交があり、何人かは小説に登場している。

アイザック・アジモフと、もし「最高のSF作家は誰か?」と聞かれたら互いの名を答える「アジモフ-クラーク協定」を結んでいたと言われている。

2004年12月末、スマトラ島沖地震による津波により、海に面したダイビング用の小屋やバンガローなどに被害を受けるも、無事。

2001 年宇宙の旅

代表作の一つ『2001年宇宙の旅』は、スタンリー・キューブリック監督による映画版がSF映画のジャンルにおいて記念碑的な 作品とみなされている。クラークは、脚本の共同執筆に参加している。小説と映画は同時進行で製作されていて、「映画原作本」「映画のノベライズ」といった 関係ではない。映画の劇場公開は1968年4月であり、小説の出版は同年7月である。

最高のSF映画として全世界で高く評価されており、日本の旧文部省が特薦に指定した唯一のSF映画でもある。

映画の原案はクラークの短編『前哨』であると言われているが、映画全体のボリュームから言えば「ヒントになった」程度と考えるべきであろう。映画作成時の 状況についてはクラークのエッセイ『失われた宇宙の旅2001』に詳しい。

[ク ラークの三法則]

クラークの三法則( - さんほうそく)とは、SF作家アーサー・C・クラークが定義した以下の三つの法則のこと。

高名だが年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。
可能性の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである。
充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。
クラークの法則(後に第一法則と呼ばれることになる)は、著書『未来のプロフィル』(1962年)収録のエッセイ "Hazards of Prophecy: The Failure of Imagination" が初出である。また、第二法則についても簡単な洞察がされているが明文化されてはおらず、実は仏訳の訳者が勝手に名づけてしまったもの。同著の改訂版 (1973年)では、第二法則の存在を認め、締めくくりとして第三法則を提案している。また加えて「ニュートンは3つの法則で満足したようなので、私もこ こで慎み深く止めておくことにする」とも述べている。

後に多くのSF作家がクラークの法則についての付則を述べている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)



作品リスト

[長篇]


『宇 宙への序曲』 Prelude to Space (1951年)  ハヤカワ文庫 
 ISBN 4150109656 ¥ 1,434
内容(「BOOK」データベースより)
人類が夢みていた月世界への旅がついに現実のものになろうとしていた。砂漠に建設されたロケット打揚げ基地ルナ・シティから、宇宙船プロメテウス号が発射 されるのだ。この史上初めての壮大なプロジェクトを成功させるべく、世界各国から選抜された乗組員たちは、厳しい訓練をかさねてきた。その苦労がようやく 報われようとしていたのだが。果てしない宇宙と未来に賭ける人々の夢を鮮やかに描く巨匠クラークの処女長篇。


『火 星の砂』 Sands of Mars ハヤカワ文庫SF301 
ISBN 4150103011


『幼 年期の終り』 Childhood's End (1953年) ハヤカワ文庫SF341
 ISBN 4150103410 ¥ 756 (税込み)


『地 球幼年期の終わり』 創元推理文庫
 ISBN 4488611028
出版社/著者からの内容紹介
二十世紀後半、地球大国間の愚劣きわまる宇宙開発競争のさなか、突如として未知の大宇宙船団が地球に降下してきた。彼らは他の太陽系からきた超人で、地球 人とは比較にならぬほどの高度の知能と能力を備えた全能者であった。彼らは地球を全面的に管理し、ここに理想社会が出現した。しかしこの全能者の真意 は……? SF史上不朽の名作。


『銀 河帝国の崩壊』 Against the Fall of Night (1953年) 創元推理文庫 
 ISBN 448861101X ¥ 407 (税込み)
出版社/著者からの内容紹介
数億年の未来、銀河帝国は崩壊し、宇宙に雄飛した人類は砂漠と化した地球の一角で〈侵略者〉を恐れてかろうじて生存していた。禁断の好奇心にみせられたア ルビン少年は他の天体の知性体を求めて宇宙へ旅立つ。純粋知性体に出会って解明される人類の歴史。再びよみがえる地球、壮大な人類と宇宙の大叙事詩がここ に展開する。


『宇 宙島へ行く少年』 Islands in the Sky  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150106827
内容(「BOOK」データベースより)
司会のエルマー・シュミッツが、スポットライトをあびながら叫んだ。「それでは、優勝者をご紹介しましょう。ロイ・マルカムです!」興奮で体がしびれた。 え、なぜかって?ぼくの名前だったからさ!それに、このワールド航空主催の航空クイズ番組に優勝したものは、世界中のどこへでも、ただで旅行させてもらえ ることになっていたからだ。もちろん、はじめから行き先は決めてあった。ぼくの行きたいところはただひとつ―地上500マイルに浮かぶ島、宇宙ステーショ ンだった!大宇宙にあこがれる少年の夢と冒険を、巨匠クラークが生き生きと描きだした傑作宇宙SF!


『地 球光』 Earthlight   ハヤカワ文庫SF308
ISBN 4150103089

『都 市と星』 The City and the Stars  ハヤカワ文庫SF271
ISBN 4150102716

『海 底牧場』 The Deep Range  ハヤカワ文庫SF225
ISBN 4150102252

『渇 きの海』 A Fall of Moondust (1961年)  ハヤカワ文庫SF235
 ISBN 415010235X

『渇 きの海』   ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150115249   ¥ 903 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
22人の男女を乗せて、観光船セレーネ号は、月の渇きの海を疾駆していた。細かい塵におおわれた、風も波もない月の海原やそびえたつ岩山に、乗客はみな感 嘆の声をあげる。だが、その船を突然の地殻変動が襲う。一瞬のうちに船は、塵の海のなかに沈んでしまった!ふたり乗りダストスキー以外に近寄るすべのない 塵の海に沈んだ船を、いかにして援助するのか?息づまる救助活動を迫真の筆致で描いた、巨匠の長篇。


『イ ルカの島』 Dolphin Island 創元推理文庫 
ISBN 4488611036 ¥ 504 (税込み)
出版社/著者からの内容紹介
密航したホヴァーシップが沈み、ただ独り海上にとり残された家出少年のジョニー。彼を救ったのは、一群のイルカたちだった。彼らに運ばれていった先の孤島 では、科学者たちがイルカ研究のために暮らしていた。しかも所長はイルカ語を解し、このイルカたちも人間と意思疎通ができたのだ。名匠が、大海原の神秘と 景観を余すところなく描く。


『地 球帝国』 Imperial Earth (1975年)  ハヤカワ文庫SF603 
ISBN 4150106037

『楽 園の泉』 The Fountains of Paradise   ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150107319
内容(「BOOK」データベースより)
赤道上を地球の自転と同じ速さで動き、そのため同じ地点の上に永遠に止まっている同期衛星や宇宙ステーション。天体力学の法則によって物体が空に静止して いられるものなら、そこからケーブルを地上にたらし、地球と宇宙空間とを結ぶエレベーターができないものだろうか?4万キロにおよぶ〈宇宙エレベーター〉 ―この壮大な夢を胸に、地球建設公社の技術部長ヴァニーヴァー・モーガンは、赤道上に浮かぶ美しい島国、タブロバニーへとやってきたのだが…。自らの夢の 実現に向かって突き進む天才科学者の姿を見事に描く、巨匠クラークのヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作!


『遥 かなる地球の歌』 The Songs of Distant Earth  ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020598
内容(「BOOK」データベースより)
2008年、国際天文学連合の特別会報「太陽内反応についての若干の覚え書」が、地球上のすべての政府に手渡された。故意に地味な表題を付されたその会報 の内容は恐るべきものであった。今から千年後には、太陽が爆発し、地球はもちろんのこと太陽系の壊滅は避けられないというのだ。この発見は、地球人たちを 恒性間宇宙船の開発に駆りたてた。そのうちの1隻、2751年に発進した自動播種船は、3109年に表面のほとんどが海に覆われ、陸地としては三つの島が あるだけの惑星サラッサに到着した。ここで誕生し、ロボットに育てられた人々は、700年の歳月をかけて、平和で理想的な社会を築きあげた。巨匠クラーク が30年近くの構想の末、人類の未来と理想を高らかに謳いあげる最新長篇。


『遥 かなる地球の歌』 ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150111359
内容(「BOOK」データベースより)
太陽系の壊滅を察知した人類は、自らの子孫を残すべく、遺伝情報を搭載した自動播種船をつぎつぎと近隣の星々に送り出した。そのひとつ、青い海に囲まれた 楽園サラッサでは、何世代かのうちに新たな人類が自由で理想的な社会を築きあげていた。だがその長い平和をうち破るかのように、サラッサの空に謎の宇宙船 が…。地球の滅亡から数百年を経た遠未来を舞台に、新たな道を歩みだした人類の姿を壮大に描く傑作長篇。


『星 々の揺籃』 Cradle (ジェントリー・リーと共著) ハヤカワ海外SFノヴェルズ
 ISBN 4152020660
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカ海軍の最新鋭ミサイルがテスト中にフロリダ沖で行方不明になったらしい。マイアミ・ヘラルド紙の女性記者キャロル・ドースンは特ダネをスクープす るため、証拠を得るべくフロリダで行動を開始する。船をチャーターしたキャロルは見当をつけた場所に船のクルーとともに潜り海底を探すが、そこで見つけた ものは沈没船の財宝の一部と思われる金色に輝く不思議な形をした物体だった。だが、彼女たちが持ち帰った物体は沈没船の財宝でもなければ、金でさえもな かった。はたして金色の物体の正体とは?そしてカモフラージュされた珊瑚礁に隠された秘密とは?巨匠クラークがNASAのエンジニアであるジェントリー・ リーと組み、今までとは違う新たな境地を拓いた最新長篇。


『星 々の揺籃』 ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150112185
内容(「BOOK」データベースより)
米国海軍の最新鋭ミサイルがテスト中に行方不明になったとの情報をえた女性記者キャロルは、特ダネをスクープすべく行動を開始した。船をチャーターし、フ ロリダ沖海域を捜索するうち、三頭のクジラに守られた奇妙な珊瑚礁で、金色に輝く不思議な物体を発見する。だが調査の結果、それは金でも沈没船の財宝でも なく、まったく未知の物質で作られていることが判明した…巨匠が合作によって新境地を拓いた傑作海洋SF。


『悠 久の銀河帝国』 Beyond the Fall of Night (グレゴリー・ベンフォードと共著) ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020741
内容(「BOOK」データベースより)
遥かなる未来、地球は砂漠に覆われ、以前は隆盛をきわめていた世界各地の都市も無人の廃墟と化している。かつては宇宙を自由にかけめぐり、華麗なる文明を 築いていた人類もいまは見る影もなかった。ただひとつダイアスパーだけが最後の都市として、ほそぼそと生き延びていた。永遠の生命をもっているダイアス パーの住人は、すべての労働を機械にゆだね、安楽で満ち足りた日々をすごしている。だが、ダイアスパーで七千年ぶりに生まれた子供アルヴィンは、変化のな い生活に飽きたらず、外の世界を探険しようと都市の境界をめざしていくが…。巨匠クラークの名作『銀河帝国の崩壊』を第1部とし、クラークの描いた壮大な 世界を、ハードSFの第一人者ベンフォードがあらたに展開した傑作未来叙事詩。


『悠 久の銀河帝国』 ハヤカワ文庫 SF
ISBN 4150115303  ¥ 882 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
遙かな未来、地球は砂漠に覆われ、かつては繁栄を誇った幾多の都市も廃墟と化し、ただひとつダイアスパーだけが最後の都市としてほそぼそと生き延びてい た。このダイアスパーで7000年ぶりに生まれた子供アルヴィンは、変化のない生活に飽きたらず、外の世界を探険すべく旅立つが…巨匠クラークの名作『銀 河帝国の崩壊』を第1部とし、ハードSFの第一人者ベンフォードが第2部を新たに書き加えた、壮大なる未来叙事詩。


『グ ランド・バンクスの幻影』 The Ghost from the Grand Banks (1990年)  ハヤカワ海外SFノヴェルズ
 ISBN 415202075X

『グ ランド・バンクスの幻影』  ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150112088
内容(「BOOK」データベースより)
2012年、いままさに巨大プロジェクトが開始されようとしていた。イギリスからニューヨークへと大西洋を横断する処女航海の途中、グランド・バンクス沖 合で氷山に衝突、沈没したタイタニック号。1500人以上の犠牲者をだしたこの悲劇の豪華客船を、沈没百年を記念して引き揚げようというのだ!人類に残さ れたもうひとつの未踏の領域―深海を舞台に、巨匠が最新の科学知識をもとに見事に描く傑作近未来テクノロジーSF。


『神 の鉄槌』 The Hammer of God  ハヤカワ海外SFノヴェルズ
 ISBN 4152079827
内容(「BOOK」データベースより)
西暦2109年、火星のアマチュア天文家が太陽に接近しつつある未知の小惑星を発見した。惑星間天文学連合による追加観測の結果、おそるべき事実が判明す る。この天体は約240日後に地球と衝突するというのだ。そうなれば爆発の被害はもとより、粉塵による太陽光の遮断と硝酸雨のために、地球は今後数十年 間、居住不可能な死の星と化してしまう。小惑星は死と破壊の女神にちなんでカーリーと名づけられた。この危機に際して地球は、最新鋭のマスドライバーを搭 載した宇宙船「ゴライアス」に特殊任務を命じ、カーリーへ派遣する。カーリーにマスドライバーを設置してその駆動力で軌道を変え、地球衝突を回避しようと いうのだ。だが、その計画がいよいよ実行に移されたとき、次々に思いもかけぬ障害が…。宇宙から飛来する鉄槌の一撃をいかにして防ぐことができるのか。現 実に起こりうる災厄を、該博な科学知識と迫真のストーリーテリングを駆使して描きあげる、ファン待望のクラーク最新長篇。


『神 の鉄槌』  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150112355

『マ グニチュード10』 Richter 10 (Mike McQuayと共著) 新潮文庫
ISBN 4102235027
内容(「BOOK」データベースより)
1994年1月17日、カリフォルニア大地震で父母を失ったルイス・クレインは三十年後、超一流の地震学者となっていた。日本の佐渡島で起きた大地震の予 知に成功するなど、彼の理論は完成目前だったが、周囲ではイスラム国家の陰謀が渦巻いていた。やがてクレインは新たな大地震を予測。その規模は人類がまだ 経験したことのないものだった…。


『2001 年 宇宙の旅』 2001: A Space Odyssey (1968年)  ハヤカワ文庫 SF 243
 ISBN 4150102430

『2001 年 宇宙の旅』(改訳決定版) ハヤカワ文庫SF
ISBN 415011000X  ¥ 672 (税込み)

『2010 年 宇宙の旅』 2010: Odyssey Two  ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020555

『2010 年 宇宙の旅』   ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150110522  ¥ 798 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
2010年、宇宙船アレクセイ・レオーノフ号はいま地球を旅立とうとしていた。10年前に遥か木星系で宇宙飛行士4人が死亡、1人が失踪した事件を調査 し、遺棄された宇宙船ディスカバリー号を回収することがその任務だった。果たして真相は究明されるのか?そして、木星軌道にいまも浮かぶ謎の物体モノリス にはどんな奇怪な目的が秘められているのか…。前作を上回る壮大なスケールで全世界に興奮を巻き起こした傑作長篇。


『2061 年 宇宙の旅』 2061: Odyssey Three   ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020636
内容(「BOOK」データベースより)
2057年、人類はついに低温核融合の動力炉、ミューオン駆動による宇宙船の実用化に成功した。以前には不可能だった探査旅行も、この新開発のミューオン 駆動宇宙船ならば実現できる。今こそ人類は新たなる冒険に旅立てるのだ。巨匠クラークが、読者の熱烈な要望に応え、代表作『2001年宇宙の旅』、世界的 な大ベストセラー『2010年宇宙の旅』に続いて、奔放な想像力と正確な科学知識を駆使して描き上げた待望の最新長篇。


『2061 年 宇宙の旅』  ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150110964 ¥ 714 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
2061年、ヘイウッド・フロイドは高鳴る動悸を抑えきれなかった。75年ぶりに再接近してきたハレー彗星の探査計画への参加を要請されたのだ。最新型の ミューオン駆動宇宙船ユニバース号に乗り組みハレー彗星をめざす―そして、みずからの手で彗星を調査する。だが、彗星に着地し探査を始めたフロイドたち を、思いもよらぬ事件が待ち受けていた。


『3001 年 終局への旅』 3001: The Final Odyssey  ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152080884
内容(「MARC」データベースより)
時は31世紀初頭、海王星の軌道付近で宇宙船ゴライアスは漂流物を発見。それこそ、1千年前HALの陰謀で宇宙船から放擲された副長フランク・プールだっ た。31世紀の文明に驚嘆する日々、そして…。オデッセイの終局編。


『3001 年 終局への旅』   ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150113475  ¥ 693 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
31世紀初頭、海王星の軌道付近で奇妙な漂流物が発見された。それこそは、宇宙船ディスカバリー号の船長代理フランク・プールだった。はるか1000年 前、宇宙船のコンピュータ、HAL9000によってディスカバリー号から放りだされたプールは、冷凍状態で星の世界へ向かっていたのだ。地球の軌道都市ス ター・シティで蘇生させられたプールがたどる究極にして最後の宇宙の旅とは…『2001年宇宙の旅』に始まるシリーズ完結篇。


『宇 宙のランデヴー』 Rendezvous with Rama (1973年)  ハヤカワ文庫SF629
ISBN 4150106290   ¥ 672 (税込み)

『宇 宙のランデヴー 2』 Rama II (ジェントリー・リーと共著) ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020733
内容(「BOOK」データベースより)
西暦2130年に、忽然と太陽系に現われた謎の飛行物体。ラーマと名づけられたこの物体は金属製で、長さ50キロ、直径40キロ、自転周期4分の巨大な円 筒型の宇宙船ということが判明した。しかし、異星人の構築物は人類の理解をはるかに超え、正体の解明に至らぬままラーマは太陽系を去っていった。そして 70年後の2200年、第二のラーマが太陽系に姿を現わした。SF史上に燦然と輝くアーサー・C・クラークの名作『宇宙のランデヴー』で解明されぬまま残 された謎に、地球人類がふたたび挑戦する、ファン待望の続篇。


『宇 宙のランデヴー 2〈上〉』  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150110875 ¥ 714 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
西暦2130年、忽然と太陽系に現われた謎の飛行物体―ラーマと名づけられたこの物体は巨大な宇宙船と判明した。内部への侵入に成功した調査隊の必死の努 力にもかかわらず、この異星人の構築物は人類の理解をはるかに超え、多くの謎を残したまま太陽系を去っていった。それから70年後、第2のラーマが太陽系 に姿を現わしたが…名作『宇宙のランデヴー』で解明されぬまま残された謎に人類が再び挑む、ファン待望の続篇。


『宇 宙のランデヴー 2〈下〉』  ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150110883 ¥ 672 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
今度こそラーマとラーマを建造した異星人の謎を解明してみせる。この日のために厳選された12名の調査隊員は、二機の宇宙船によって再びラーマとのランデ ヴーを果した。だが侵入に成功したもののこの新たなるラーマの内部では、70年前に第一次探検隊が遭遇した以上の怖るべき驚異が、調査隊のメンバーを待ち うけていたのだ。人類の知識では想像もつかぬ驚異を前に、孤軍奮闘する調査隊。だがその努力を嘲笑うように…。


『宇 宙のランデヴー 3』 The Garden of Rama (ジェントリー・リーと共著)  ハヤカワ海外SFノヴェルズ
 ISBN 4152020784
内容(「BOOK」データベースより)
2130年に太陽系外から忽然と現われた謎の飛行物体。ラーマと名づけられたこの物体は、長さ50キロ、直径20キロの巨大な宇宙船と判明した。だが、人 類が初めて遭遇した異星の構築物は、その目的もわからぬうちに太陽系を去っていってしまった。そして70年後、第二のラーマが太陽系に現われた。ラーマと それを建造した異星人の正体を探りだすべく派遣された調査隊は、謎を解明できぬまま地球に帰還した。だが、宇宙のいずこかをめざして飛びつづける第二の ラーマ内部には、調査隊員三人が取り残されていたのだ。さまざまな辛苦を重ねて生き延びていたニコル、リチャード、マイケルが、旅路の果てに見た驚くべき ものとは。


『宇 宙のランデヴー 3〈上〉』  ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150111596 ¥ 672 (税込み)

『宇 宙のランデヴー 3〈下〉』  ハヤカワ文庫SF
ISBN 415011160X  ¥ 714 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
ラーマにより謎の巨大構造物「中核点」に連れてこられた地球人たちを迎えたのは、鳥のような姿をした異星種属だった。そのひとりから驚くべき要請がなされ た。人類を観察するため、ラーマ内に一定人数を呼びよせてほしいというのだ。かくして彼らは再び太陽系へと送りかえされ、事の真相を隠したまま地球各地か ら二千人の志願者が募られるが…人知を超えた驚異に対峙する人類の姿を描くシリーズ第3弾、待望の文庫化。


『宇 宙のランデヴー 4〈上〉』 Rama Revealed (ジェントリー・リーと共著)   ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020806

『宇 宙のランデヴー 4〈下〉』   ハヤカワ海外SFノヴェルズ
ISBN 4152020814

『宇 宙のランデヴー 4〈上〉』   ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150111839 ¥ 840 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
謎の知性体によって建造された巨大宇宙船ラーマ3が、火星軌道上で2000人の人類を収容し、太陽系を離脱してから、すでに3年の歳月が流れていた。この あいだに、独裁者ナカムラが権力を掌握し反対派を容赦なく弾圧―地域の良心として活動していたニコルは投獄され、死刑を宣告された。リチャードは2体の小 ロボットをニュー・エデンに潜入させ、必死の救出作戦を開始したが…壮大なスケールの宇宙叙事詩ついに完結。


『宇 宙のランデヴー 4〈下〉』   ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150111847  ¥ 775 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
無事に脱出を果たしたニコルとリチャードたちに救いの手をさしのべた謎のレインボー・ピープル、なにがおころうといかなる干渉も行なわず、ただ観察を続け る神秘につつまれたラーマ人、遙かなる旅路のすえに、中核点にもどったニコルたちに明かされるとてつもない驚異…巨匠クラークが、G・リーの協力を得て紡 ぎあげた壮大な物語は、さらに加速度を増しながら、思いもかけぬ驚異のクライマックスへと突き進んでゆく。


『ト リガー〈上〉』  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150113831  ¥ 945 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
量子力学を研究するアメリカの科学者ホートンは自ら開発した粒子放射機が驚くべき効果をもつことを偶然に発見した。装置の作動とともに周囲数百メートル以 内のすべての火薬が発火するのだ。しかも既知の手段ではそれを防げない。トリガーと命名したこの装置ならば銃を持ちこめない安全地帯を作りだせる。だがこ れは世界の軍事力の均衡を崩す危険をはらんでいた。先端技術が招く世界秩序の危機をスリリングに描く長篇SF。


『ト リガー〈下〉』  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 415011384X 
内容(「BOOK」データベースより)
トリガーがもつ可能性は、時の合衆国大統領ブリーランドをも動かした。彼は、国民の安全と世界平和のためにトリガーの利用をおしすすめていく。だが、その 前途には、トリガーを独占し、軍事利用をすすめたい軍部の思惑や、銃器を所持する権利を叫ぶロビイスト団体など、無数の障害が立ちはだかる。はたしてトリ ガーの力は、人類に変革をもたらすことができるのか!?巨匠が新たな視点から合作で描く、ハードSFの話題作。


『過 ぎ去りし日々の光〈上〉』  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150113386
内容(「BOOK」データベースより)
西暦2033年、太陽系外縁で発見された巨大彗星が500年後に地球に衝突するとの報がもたらされた!迫りくる滅亡を前に人々は絶望し環境保全など地球の 未来への関心が失われていった。そんなおり、ハイテク企業アワワールド社は、いかなる障壁にも遮られずに時間と空間を超えた光景を見ることのできる驚異の 技術ワームカムを完成させた。はたしてその存在は人類にとって救いとなるのか?英SF界の巨匠と俊英による話題作。


『過 ぎ去りし日々の光〈下〉』  ハヤカワ文庫SF
 ISBN 4150113394
内容(「BOOK」データベースより)
ワームカムをもちいた過去の探査によって、キリストの生涯、フェルマーの定理など、歴史上の謎がつぎつぎと解明されていった。しかし、それらの素晴らしい 成果とは裏腹に、ワームカムは人々がお互いを監視する道具としても使われていく。やがて、世界中に普及したワームカムは、人類の未来に驚くべき変化をもた らすことになるが!?人類そして地球の過去と未来を見すえた壮大なヴィジョンで描かれる、ハードSFの新地平。



[短篇集]


『前 哨』 Expedition to Earth  ハヤカワ文庫SF607
 ISBN 415010607X

『明 日にとどく』 Reach for Tomorrow   ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150106606
内容(「BOOK」データベースより)
太陽はあと7時間でノヴァと化し、その星系の壊滅は避けられぬ運命だった。だが、一隻の銀河系巡視宇宙船が、その第3惑星をめざし全速力で航行していた。 わずか数日前、そこに知的生命体の種族が棲息していることが判明したのだ!人類を救出すべく地球にやってきた異星人たちの活躍をスリリングに描きだす、巨 匠クラークの代表作「太陽系最後の日」、五百万年前に滅亡した古代文明の謎を解明しようと、木星の衛星に遠征した調査隊の驚くべき発見とは「木星第5衛 星」、地球人と異星人のファースト・コンタクトをユーモラスに描く「親善使節」など、傑作12篇を収録。


『白 鹿亭綺譚』 Tales from the White Hart   ハヤカワ文庫SF404
ISBN 4150104042

『天 の向こう側』 The Other Side of the Sky  ハヤカワ文庫SF560
ISBN 415010560X

『10 の世界の物語』 Tales of Ten Worlds  ハヤカワ文庫SF617
ISBN 4150106177

『太 陽からの風』 The Wind from the Sun  ハヤカワ文庫SF292
ISBN 4150102929

『太 陽系オデッセイ』 (自選短篇集) The Sentinel   新潮文庫
ISBN 4102235019
内容(「BOOK」データベースより)
1996年、月面探険に出かけた「わたし」は、奇妙な光り輝く建造物を発見する。それは悠久の過去に栄えた文明の遺跡か、それとも恒星の彼方から来た何者 かの訪問の証か…。映画「2001年宇宙の旅」の原型ともいわれる「前哨」のほか、のちに代表作『幼年期の終り』へと発展する「守護天使」など、英SF界 の第一人者クラークが自ら選び、序文と各編ごとの解説を加えた傑作短編集。



[ノンフィクション]


『未 来のプロフィル』 Profiles of the Future    ハヤカワ文庫NF45
ISBN 4150500452  ¥ 777 (税込み)

『失 われた宇宙の旅2001』 The Lost Worlds of 2001  ハヤカワ文庫SF
ISBN 4150113084  ¥ 819 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
企画段階では、最初HALは人型ロボットだった!?モノリスの当初の形は…!?映画『2001年宇宙の旅』は、クラークにとって完全主義者キューブリック との悪戦苦闘の4年間であった。その映画製作過程で失われた膨大なオリジナル小説原稿に加えて、キューブリックとの出会い、共同作業による構想、執筆過程 での様々なエピソードなどをまじえ、クラークみずからが語る、ありえたかもしれないもうひとつの『2001年宇宙の旅』。


『ス リランカから世界を眺めて』 The View from Serendip  ハヤカワ文庫NF
ISBN 4150501440
内容(「BOOK」データベースより)
宇宙を愛し、海を愛する現代SF界の巨匠クラークがさがしあてた地上の楽園、スリランカ。彼はこの伝説に彩られた美しき島を拠点に、持前の軽妙でユーモア あふれる語り口をもって、世界各地で科学解説・啓蒙活動をくりひろげてきた。宇宙計画の将来は?真空中で人は生きのびられるのか?地球外生命の可能性は? 2001年の世界は?本書はこういった疑問に答える科学エッセイのほか、最愛の地スリランカでの生活点描、難破船の財宝引揚げをめぐる海洋冒険譚など 60~70年代のクラークの活躍をあますところなく伝える自伝的エッセイ集である。


『オ デッセイ・ファイル―アーサー・C・クラークのパソコン通信のすすめ』 The Odyssey File (Peter Hyamsと共著) (単行本/出版社: パーソナルメディア)
 ISBN 4893620029   ¥ 1,470 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、映画「2010年」創造の記録である。原作者である巨匠アーサー・C.クラークとピーター・ハイアムズ監督、二人の映画創造への模索の過程が本書 では描かれる。クラークはスリランカのコロンボ。監督はロスアンゼルス。二人は地球の全く裏側にいた。相手が寝ている時間に仕事をした。そして映画を創造 した。すべてはパーソナルコンピュータをパラボラアンテナに接続することから始まった。全く新しい概念に基づく「創造」の共同作業の軌跡である。


『アー サー・C・クラークの2019年7月20日』 Arthur C. Clarke's July 20, 2019: Life in the 21st Century  (単行本/出版社: 旺文社)
 ISBN 4010703547
内容(「BOOK」データベースより)
西暦2019年7月20日。アポロ11号が月面に着陸した1969年から50年後。いまや102歳となったアーサー・C・クラークが月面基地から手紙を寄 せる…。物語はこうして始まる。SFの名作、「2001年宇宙の旅」、「2010年宇宙の旅」のアーサー・C・クラークが近未来を大胆に予測するノンフィ クションの大作。


『楽 園の日々―アーサー・C・クラーク自伝』 Astounding Days: a Science Fictional Autobiography   (単行本/早川書房)
ISBN 4152034440
内容(「BOOK」データベースより)
『幼年期の終り』『2001年宇宙の旅』など数々の名作で知られるSFの巨匠アーサー・C・クラーク。彼をSFの世界へと誘ったのは、学校の地下室に転 がっていた1冊のパルプ雑誌、『アスタウンディング』だった。その『アスタウンディング』の創刊からの歩みをたどりながら、クラークが自分の若き日の思い 出を、はじめて綴ったのが本書である。大恐慌から第二次大戦へいたる暗い時代に、宇宙への夢に憑かれた一人の少年が過ごした黄金の日々を、ユーモア溢れる 筆致で描き出すファン待望の「SF的自伝」。


『オ リンポスの雪―アーサー・C・クラークの火星探検 水と緑の「惑星誕生」ものがたり』 The Snows of Olympus   (単行本/徳間書店)
ISBN 4198607222
内容(「BOOK」データベースより)
フロンティアを失ったとき、人類の進化も止まる。―人類の「幼年期」を終わらせる宇宙進化の鍵は「火星への旅立ち」が握っていた―。巨匠クラークが、自ら の庭をつくるように慈しみ育て上げた「火星の地球環境化」への壮大なシミュレーション。火星こそ、私たちが還るべき未来の故郷だったのだ…。ネクスト・ミ レニウムに立ち会うすべての人々への道標―科学的予測と暗示に満ちたクラーク・ワールドの最高峰。


『アー サー・C・クラークのミステリー・ワールド』 Arthur C. Clarke's Mysterious World (単行本/角川書店)
サイモン・ウェルフェア&ジョン・フェアリー(著)
ISBN 4048410091

『超 常現象の謎を解く (1)』 Arthur C. Clarke's World of Strange Powers (単行本/リム出版新社)
ISBN 4898000290   ¥ 1,835 (税込み)

『超 常現象の謎を解く (2)』  (単行本/リム出版新社)
ISBN 4898000304


[その他のアーサー・C・クラークの作品が収録された文庫]


『20 世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻』 河出書房新社・文庫
ISBN 4309462049  ¥ 998 (税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
20世紀の英語圏SFを年代別に集大成したシリーズ第3巻は、「新しい波」運動が華々しく展開され、SFの可能性を拡大した、激動の1960年代編!火星 の砂に埋もれた滅びゆく世界を描いた、時代の旗手バラードの記念碑的作品「砂の檻」、映画『2001年宇宙の旅』にて巨匠の地位を不動にしたクラークの名 作、SF界のカリスマ作家エリスンの出世作ほか全14篇。




[関連リンク]

The Arthur C. Clarke Foundation

『アーサー・C・クラーク』 復刊特集ページ

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