村上春樹「アフターダーク」のBGM

このページは村上春樹の小説「アフターダーク」のいろんな場面で出てくる曲を集めてみました。

村上春樹「アフターダーク」 講談社/2004年

出版社/著者からの内容紹介
真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。
「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹書下ろし長編小説

マリはカウンターに置いてあった店の紙マッチを手に取り、ジャンパーのポケットに入れる。そしてスツールから降りる。溝をトレースするレコード針。気怠く、官能的なエリントンの音楽。真夜中の音楽だ。(本文より)


chapter 1

曲名    :ファイブ・スポット・アフター・ダーク
アーティスト:カーティス・フラー(トロンボーン)
アルバム名 :ブルースエット

シーン:ファミリーレストラン「デニーズ」でマリとの会話
本文 p29 (A面の1曲めに『ファイブ・スポット・アフター・ダーク』っていう曲が入っていて、これがひしひしといいんだ。)


曲名    :ゴー・アウェイ・リトル・ガール
アーティスト:パーシー・フェイス
アルバム名 :The Ultimate Collection

シーン:ファミリーレストラン「デニーズ」のBGM
本文 p7 (小さな音で店内に流れている音楽はパーシー・フェイス楽団の『ゴー・アウェイ・リトル・ガール 』)


曲名    :エープリル・フール
アーティスト:バート・バカラック
アルバム名 :THE BEST 1200

シーン:ファミリーレストラン「デニーズ」のBGM
本文 p34 (店内にはバート・バカラックの『エープリル・フール』が小さく流れている。)


chapter 3

曲名    :モア
アーティスト:マーティン・デニー楽団
アルバム名 :

シーン:ファミリーレストラン「デニーズ」のBGM
本文 p43 (マーティン・デニー楽団の『エープリル・フール』がBGMとして流れている。)
 



chapter 5

曲名    :マイ・アイデアル
アーティスト:ベン・ウェブスター(テナー・サックス)
アルバム名 :アート・テイタム ベン・ウェブスタ―

シーン:小さなバー
本文 p75 (ベン・ウェブスターの古いレコードがかかっている。『マイ・アイデアル』。)


曲名    :ソフィスティケイテッド・レイディー
アーティスト:デューク・エリントン
アルバム名 :ザ・ポピュラー・デューク・エリントン

シーン:小さなバー
本文 p90 (それからデューク・エリントン の『ソフィスティケイテッド・レイディー 』が流れ出す。)


曲名    :ジェラシー
アーティスト:ペット・ショップ・ボーイズ
アルバム名 :ポップアート

シーン:ファミリーレストラン「すかいらーく」のBGM
本文 p93 (天井のスピーカーからはペット・ショップ・ボーイズの古いヒットソングが小音量で流れている。『ジェラシー 』。)


曲名    :アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット
アーティスト:ダリル・ホール&ジョン・オーツ
アルバム名 :ザ・ベリー・ベスト・オブ

シーン:ファミリーレストラン「すかいらーく」のBGM
本文 p94 (天井のスピーカーから音楽が流れているだけ。ホール・アンド・オーツの曲に変わっている。『アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット 』。)


chapter 7

曲名    :イギリス組曲
アーティスト:イーヴォ・ポゴレリチ
アルバム名 :バッハ:イギリス組曲第2&3番

シーン:白川の働いているオフィス
本文 p115 (机の上に置かれた小型CDプレーヤーから適度な音量でバッハのピアノ音楽が流れている。イヴォ・ポゴレリチの演奏する『イギリス組曲 』。)


chapter 12

曲名    :アレッサンドロ・スカルラティのカンタータ
アーティスト:ブライアン・アサワ
アルバム名 :スカルラッティ:カンカータ集

シーン:白川の働いているオフィス
本文 p190 (机の上のポータブルCDプレーヤーからは、ブライアン・アサワ の歌うアレッサンドロ・スカルラティのカンタータ が流れている。)


chapter 16

曲名    :ソニームーン・フォア・トゥー
アーティスト:ソニー・ロリンズ
アルバム名 :ヴィレッジ・ヴァンガードの夜

シーン:バンドが深夜練習のために使わせてもらっている、倉庫のような地下室。
本文 p248 (高橋が長いトロンボーンのソロを吹いている。ソニー・ロリンズの『ソニームーン・フォア・トゥー』。)


曲名    :バクダン・ジュース
アーティスト:スガシカオ
アルバム名 :Sugarless

シーン:セブンイレブンの店内BGM
本文 p255 (天井のスピーカーからはスガシカオの『バクダン・ジュース』が流れている。)



『アルファヴィル』
作品中に出てくるラブ・ホテルの名前
ジャン=リュック・ゴダールの映画『アルファヴィル』に由来する

DVD 『アルファヴィル』
監督:ジャン=リュック・ゴダール
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
ジャン=リュック・ゴダール監督が、SF映画の設定とハードボイルド映画のストーリーテリングを用いて作り上げた文明批判映画。感情を削除され記号化した人間の住む星雲都市“アルファヴィル”に秘密諜報員、レミー・コーションが潜入する。


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