ブラヴァツキー夫人 Eelena Petrovna Blavatsky
ブラヴァツキー夫人(マダム・ブラヴァツキー。1831年 - 1891年5月8日、本名エレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー、Eelena
Petrovna Blavatsky、Елена
Блаватская)。姓はロシア語では女性形でブラヴァツカヤとなる。ブラバッキーと誤表記されることも)は、ウクライナ・エカテリノスラフ(現ドニ
プロペトロフシク)生まれのオカルティスト。
キリスト教、仏教、ヒンドゥー教をはじめ、さまざまな宗教を折衷し、20世紀最大のオカルトとまで言われる「神智学」の創唱者。
父は騎兵砲撃隊長のペーター・フォン・ハーン。母は女権主義者で小説家のヘレナ・アンドレヤヴナ。
ヒマラヤを放浪し、クート・フーミ導師とモリヤ導師という「白色同胞団」(ホワイト・ブラザーフッド)に属する導師から宇宙の原理について教えを受けたこ
とにより、神智学を提唱。 ふたつの雑誌『ザ・セオソフィスト(神智学徒)』と『ルシファー』を刊行。主要な著書に『イシス開帳
(アイシス・アンヴェイルド)』と『秘密教理 (シークレット・ドクトリン)』がある。
1873年、導師たちの助言に従い、アメリカ国民となる。1875年11月17日、ヘンリー・オルコットを会長として、ニューヨークに「神智学協会」を創
設。
参考文献
* ハワード・マーフェット 『H・P・ブラヴァツキー夫人―近代オカルティズムの母』 田中恵美子訳
* アン・バン・クロフト『20世紀の神秘思想家たち』 吉福伸逸訳、平河出版社
* 高岡光 『クリシュナムルティ・水晶の革命家』 創栄出版 1998年
* ジャネット・オッペンハイム 『英国心霊主義の抬頭―ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史』
和田芳久訳
* ライアン・スプレイグ・ディ・キャンプ 『プラトンのアトランティス』 小泉源太郎訳 (『秘密教理』
の出典について)
o 大陸書房刊 『幻想大陸』
の改題再刊
* H.P.ブラヴァツキー 『沈黙の声』 竜王文庫
* ルネ・ゲノン『世界の終末 現代世界の危機』田中義廣訳 平河出版社、1986年
* ダニエル・コーエン 『世界謎物語』 岡達子訳 (要領の良い略伝あり) ISBN 4390113402
出
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