編年体大正文 学全集 ゆまに書房刊
一年を一冊に。20世紀日本近代文学の空白を埋める新機軸のアンソロジー。


編年体大正文学全集〈第1巻〉大正元年
創作―小説・戯曲・児童文学(かのやうに(森鴎外)
暮れがた(久保田万太郎)
お絹(青木健作) ほか)
評論―評論・随筆・小品・記録他(画界近事ほか―「絵画の約束」論争;彼岸過迄に就て(夏目漱石)
革命の画家(抄)(柳宗悦) ほか)
詩歌―詩・短歌・俳句(人見東明「夜の舞踏」抄;星野水裏「浜千鳥」抄;福田夕咲「春のゆめ」抄 ほか)


編年体大正文学全集〈第2巻〉大正二年
87年ぶりに甦る、漱石推奨の長篇小説・中村古峡「殻」全文収録。
創作(阿部一族(森鴎外)
彷徨(青木健作)
戯作者の死(永井荷風) ほか)
評論(恋愛と結婚―エレン・ケイ著(平塚らいてう)
新らしき女の道(伊藤野枝)
アンドレイエフの描きたる恐怖(山本飼山) ほか)
詩歌(蜜蜂の王(加藤介春)
歩める人(川路柳虹)
なりひびく鉤(大手拓次) ほか)


編年体大正文学全集〈第3巻〉大正三年
創作―小説・戯曲・児童文学(霊岸島の自殺(木下杢太郎)
鱧の皮(上司小剣)
底の社会へ(小川未明)
お末の死(有島武郎) ほか)
評論―評論・随筆・記録(三太郎の日記(阿部次郎)
女優の屈辱と誇(松井須磨子)
生の創造(大杉栄)
浮世絵の鑑賞(永井荷風) ほか)
詩歌―詩・短歌・俳句(道程 淫心 秋の祈(高村光太郎)
青空に 犬に 光明頌栄 壷 蔓 曼荼羅 哀楽園 鑿心抄 気稟(山村暮鳥)
湾光 鰻 掌 消防整列 白金の独楽(北原白秋)
降灰の夜 虫の穴『我れ』と『命』と バーにて(加藤介春) ほか)


編年体大正文学全集〈第4巻〉大正四年
創作―小説・戯曲・児童文学(ある山の寺(田山花 袋)
囚はれ(豊島与志雄)
父の婚礼(上司小剣)
柿二つ(抄)(高浜虚子)
夏すがた(永井荷風) ほか)
評論―評論・随筆・記録(問題文芸の提起(中村星湖)
芸術の弱小(島村抱月)
鈍らされた生活(中村孤月)
問題文芸論
問題文芸の意義、価値及び形式(内藤濯ほか) ほか)
詩歌―詩・短歌・俳句(岩野泡鳴;児玉花外;山村暮鳥;北原白秋; 加藤介春 ほか)


編年体大正文学全集〈第5巻〉大正五年
創作―小説・戯曲・児童文学(小説・戯曲;児童文学)
評論―評論・随筆・記録
詩歌―詩・短歌・俳句(詩;短歌;俳句)


編年体大正文学全集〈第6巻〉大正六年
創作―小説・戯曲・児童文学(小説・戯曲(父帰る(菊池寛)
処女(相馬泰三) ほか)
児童文学(寅吉(佐藤紅緑)
黄金の稲束(浜田広介) ほか))
評論―評論・随筆・記録(文壇一百人;通俗芸術の問題(生田長江) ほか)
詩歌―詩・短歌・俳句(詩(蛙・渡り鳥(児玉花外)
花のひらくやうに・歩いても・湯ぶねに一ぱい(高村光太郎) ほか)
短歌(北地雪の譜(小田観蛍)
病床・病床 二・亀原の家 一・亀原の家 二・亀原の家 三
亀原の家 四・富士見高原(島木赤彦) ほか)
俳句(ホトトギス巻頭句集;『山廬集』(抄)(飯田蛇笏) ほか))


編年体大正文学全集〈第7巻〉大正七年
創作―小説・戯曲・児童文学(土の霊(野村愛正)
転機(伊藤野枝)
子をつれて(葛西善蔵) ほか)
評論―評論・随筆・記録(貝殻追放(水上滝太郎)
公開状―七作家に与ふる書
詩集『転身の頌』を評す(山宮允) ほか)
詩 歌―詩・短歌・俳句(小川未明;山村暮鳥;北原白秋 ほか)


編年体大正文学全集〈第8巻〉大正8年
創作―小説・児童文学
ある馬の話(広津和郎)
美食倶楽部(谷崎潤一郎)
飢(小川未明)
征服被征服(岩野泡鳴)
紫障子・続紫障子(泉鏡花)
どうして魚の口から一枚の金が出たか!?といふ神聖な噺(佐藤春夫)
憐れな男(志賀直哉)
一人角力(園池公致)
抒情詩時代(室生犀星)
地上(抄)(島田清次郎)
イボタの虫(中戸川吉二)
馬糞石(葛西善蔵)
小説「灰色の檻」(菊池寛)
強気弱気(里見)
霰の音(加能作次郎)
ある職工の手記(宮地嘉六)
長い恋仲(宇野浩二)
帰れる父(水守亀之助)
馬を洗ふ(内藤辰雄)
世界同盟(江口千代)
村に帰るこゝろ(坪田譲)
笛(小島政二郎)
金の輪(小川未明)
評論―評論・随筆・記録(獄中記(大杉栄)
季感象徴論(大須賀乙字)
謂ゆる通俗小説と芸術小説の問題 ほか)
詩歌―詩・短歌・俳句(中禅寺湖・今の詩界(諷刺)(岩野泡鳴)
下総のお吉・お新と繁三(野口雨情)
手・侮辱を受けない人(正富汪洋) ほか)


編年体大正文学全集〈第9巻〉大正九年
創作(観音の使徒(スケツチ)(和辻哲郎)
二人の男(島田清次郎)
死線を越えて(抄)(賀川豊彦) ほか)
評論(原稿料の話(IM生)
自分に云ひ聞かせる言葉(有島武郎)
新婦人協会の請願運動(与謝野晶子) ほか)
詩歌(薔薇の歌(抄)(与謝野晶子)
ドストイエフスキーは 泣いてゐらつしやる 沖の漁火や 踊りませうよ(正富汪洋)
丸善工場の女工達(高村光太郎) ほか)


編年体大正文学全集 〈第10巻〉大正十年
冥土(内田百けん)
象やの粂さん(長谷川如是閑)
脂粉の顔(宇野千代)
竹内信一(瀧井考作)
棄てられたお豊(保高徳蔵)
入れ札(菊池寛)
顔を切る男(横光利一)
招魂祭一景(川端康成)
人間親鸞(石丸梧平)
ある死、次の死(佐佐木茂索)ほか


編年体大正文学全集〈第11巻〉大正十一年
◆暗夜行路 後篇 (志賀直哉)◆黒髪(近松秋江)◆薮の中(芥川龍之介)◆息子(小山内薫)◆一枚看板(小 島政二郎)◆性慾の触手(武林無想庵)◆雪解(永井荷風)◆光を掲ぐる者(荒畑寒村)◆根津権現裏 抄(藤沢清造)◆お国と五平(谷崎潤一郎)◆友を売る (新井紀一)◆朝なき家(鷹野つぎ)◆山恋ひ(宇野浩二)◆人間万歳(武者小路実篤)◆海神丸(野上弥生子)◆カステラ(伊藤貴麿)◆五右衛門風(千葉省 三)◆月夜と眼鏡(小川未明)◆柿丸と梨丸(吉田絃二郎)◆家庭用児童劇(坪内逍遙)◆評論◆詩歌


編年体大正文学全集〈第12巻〉大正十二年
創作(小説・戯曲(野ざらし(豊島与志雄)
青銅の基督(長与善郎) ほか)
児童文学(飴チョコの天使(小川未明)
やまなし(宮沢賢治) ほか))
評論(侏儒の言葉(抄)(芥川龍之介)
「赤と黒」創刊号―宣言・編輯雑記 ほか)
詩歌(詩(高村光太郎・樹下の二人、トゲトゲなエピグラム(抄)
山村暮鳥・蚊、ひぐらし、松の葉 ほか)
短歌(与謝野晶子・天変動く;佐佐木信綱・大震劫火 ほか)
俳句(ホトトギス巻頭句集;『山廬集』(抄)(飯田蛇笏) ほか))


編年体大正文学全集 第13巻(大正13年)


編年体大正文学全集 第14巻(大正14年)


編年体大正文学全集〈第15巻〉大正十五年
創作(小説・戯曲(ナポレオンと田虫(横光利一)
FOU(佐藤春夫) ほか)
児童文学(雪来る前の高原の話(小川未明)
オツベルと象(宮沢賢治) ほか))
評論(掌篇小説の流行(川端康成)
文学の読者の問題(片上伸) ほか)
詩歌(詩(生きもの二つ・苛察(高村光太郎)
この道・月から観た地球・十月の都会風景(北原白秋) ほか)
短歌(山房内外・○・○・○(島木赤彦)
渾沌・○・○(斎藤茂吉) ほか)
俳句(ホトトギス巻頭句集;『山廬集』(抄)(飯田蛇笏) ほか))


編年体大正文学全集 別巻
大正文学年表・年鑑 宗像和重


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