『井上靖全集』(全28巻/別巻1)新潮社


井上靖全集 第一巻 詩集未収録詩篇八三篇を含む、井上文学の原点を示す詩篇全四六〇篇と、昭和七年「謎の女」から二十四年芥川賞受賞作「闘牛」までの初期短篇一六篇を収める。 A5判/8155円(定価)/640541-5/発行:1995年4月
井上靖全集 第二巻 創作の秘密と以後の歴史小説のモチーフを明かす初の西域小説「漆胡樽」ほか、「比良のシャクナゲ」「玉碗記」など昭和二十五年から二十六年にかけての四二篇を収める。 A5判/8155円(定価)/640542-3/発行:1995年6月
井上靖全集 第三巻 その後の井上文学に、重要な方向付けを与えた「ある偽作家の生涯」ほか「北の駅路」「伊那の白梅」など昭和二十六年九月から二十八年六月にかけての短篇四六篇を収録。 A5判/8155円(定価)/640543-1/発行:1995年7月
井上靖全集 第四巻 作家井上靖を語るうえで重要な鍵となる、私小説的作品「姨捨」ほか、「異域の人」「大洗の月」など昭和二十八年七月から三十年四月までの短篇四十四篇を収録。 A5判/8155円(定価)/640544-X/発行:1995年8月
井上靖全集 第五巻 沙漠に消えてしまった小国と民族の運命を詩的に描いた「楼蘭」、記憶の薄明の世界を描いた「蘆」など、昭和三十年五月から三十三年十月にかけての短篇四五篇を収録。 A5判/8155円(定価)/640545-8/発行:1995年9月
井上靖全集 第六巻 説話の世界をユーモラスに描いた「補陀落渡海記」ほか、「洪水」「小磐梯」「羅刹女国」など、昭和三十四年一月から三十九年四月の最も多産だった時期の短篇四七篇を収録。 A5判/8155円(定価)/640546-6/発行:1995年10月
井上靖全集 第七巻 母の老いと死を描いた「花の下」「月の光」「雪の面」の三連作ほか、昭和三十九年六月から平成二年一月「生きる」までの短篇三十篇、および戯曲二篇、童話八篇を収録。 A5判/8155円(定価)/640547-4/発行:1995年11月
井上靖全集 第八巻 江戸爛熟期の芸人の世界を描いた「流転」、下山事件に材を採った戦後最初の本格的長篇「黯い潮」など、昭和十二年一月から二十七年三月までの長篇五篇を収録。 A5判/8925円(定価)/640548-2/発行:1995年12月
井上靖全集 第九巻 永遠に檜にはなれないあすなろの哀しさを描いた「あすなろ物語」、架空の英雄山本勘助を描いた「風林火山」など昭和二十七年一月から二十九年十二月までの五篇を収録。 A5判/8925円(定価)/640549-0/発行:1996年1月
井上靖全集 第十巻 乱世に弄ばれた茶々の生涯を小説的想像を駆使して描いた「淀どの日記」、新聞小説作家の地位を築いた「あした来る人」など昭和二十九年三月から三十五年三月までの三篇。 A5判/9240円(定価)/640550-4/発行:1996年2月
井上靖全集 第十一巻 新聞小説全盛時、ナイロン・ザイル事件に想をえた清新な恋愛小説として世間の話題を集めた「氷壁」ほか「黒い蝶」など昭和三十年十月より三十二年八月までの三篇収録。 A5判/9240円(定価)/640551-2/発行:1996年3月
井上靖全集 第十二巻 唐土に送られた五人の留学僧の求道生活と十年を経て渡来してきた高僧鑒真の不屈の姿を描いた「天平の甍」など昭和三十二年三月から三十五年七月までの長篇四篇収録。 A5判/8190円(定価)/640552-0/発行:1996年4月
井上靖全集 第十三巻 伊豆湯ヶ島でおぬい婆さんと暮した幼少年期を描く自伝的小説「しろばんば」など昭和三十四年十月から三十七年十二月までの、生涯で最も多忙だった時代の長篇二篇収録。 A5判/8715円(定価)/640553-9/発行:1996年5月
井上靖全集 第十四巻 崖からすべり落ちたはずみに失ってしまった三年間の記憶とその回復を克明に描いた「崖」など、昭和三十六年一月から三十七年十一月までの長篇二篇を収録。 A5判/9765円(定価)/640554-7/発行:1996年6月
井上靖全集 第十五巻 ひたすら史実のみに頼り、記録的、年代記的手法を用いて、十三世紀の元寇を描いた「風涛」など、昭和三十七年七月から四十年五月までの長篇三篇を収録。 A5判/9240円(定価)/640555-5/発行:1996年7月
井上靖全集 第十六巻 大黒屋光太夫の十八世紀鎖国下の十年にわたるロシア漂流譚を淡々と語った「おろしや国酔夢譚」など、昭和三十九年九月から四十三年五月までの長篇三篇を収録。 A5判/9240円(定価)/640556-3/発行:1996年8月
井上靖全集 第十七巻 あと一年の命といわれた主人公、一鬼太治平が「死」という「同伴者」と対話をかわす「化石」など昭和四十年十一月から四十四年三月までの長篇三篇を収録。 A5判/9240円(定価)/640557-1/発行:1996年9月
井上靖全集 第十八巻 明治の終わりから太平洋戦争に至る日米関係を背景に、アメリカに渡った近親の異文化との巡り合いを描いた未完の長篇一篇を収録。昭和四十一年一月から断続的に発表。 A5判/8190円(定価)/640558-X/発行:1996年10月
井上靖全集 第十九巻 柔道に明け暮れた少年洪作の、自由奔放な青春の一時期を描いた自伝的小説「北の海」など、昭和四十三年から四十四年十一月までの長篇二篇を収録。 A5判/8715円(定価)/640559-8/発行:1996年11月
井上靖全集 第二十巻 最愛の子供を喪した親たちの、その悼みと悲しみへのむかい方を描いた「星と祭」など、昭和四十五年一月から四十七年四月までの長篇三篇を収録。 A5判/9765円(定価)/640560-1/発行:1996年12月
井上靖全集 第二十一巻 古代遺跡の発掘に打ち込む東平と、ピアノへの思い断ちがたい章子。ヨーロッパの街々からオリエントの沙漠へとさまよう二人の愛の行方は……。新聞連載小説一篇収録。 A5判/7875円(定価)/640561-X/発行:1997年1月
井上靖全集 第二十二巻 死に臨んだ千利休の最期の心境を描いた「本覚坊遺文」、乱世を生きる知恵を提示した「孔子」など、昭和四十七年九月から平成元年五月までの長篇三篇を収録。 A5判/7875円(定価)/640562-8/発行:1997年2月
井上靖全集 第二十三巻 生い立ち、恩師や友人、青春を賭けた柔道のことなど自己探究的な〈自伝エッセイ〉および、四季、趣味、子供たちのことなど身辺的な〈随想〉を収録。 A5判/9660円(定価)/640563-6/発行:1997年6月
井上靖全集 第二十四巻 「谷崎先生のこと」など詩人・小説家・評論家・学者・歌人・俳人の〈作家・作品論〉と、「万葉名歌十首」「作家のノート」「負函」などの〈文学エッセイ〉を収録。 A5判/9240円(定価)/640564-4/発行:1997年7月
井上靖全集 第二十五巻 「美しきものとの出会い」「カルロス四世の家族」など美術作品との出会いと感動を描いた〈美術エッセイ〉と「中尊寺と藤原四代」などの〈歴史エッセイ〉を収録。 A5判/9240円(定価)/640565-2/発行:1997年8月
井上靖全集 第二十六巻 「穂高の月」などの〈日本紀行〉、「河岸に立ちて」などの西域を除く〈外国紀行〉、および、愛・結婚・幸福についてなどの〈人生論・女性論〉を収録。 A5判/9240円(定価)/640566-0/発行:1997年9月
井上靖全集 第二十七巻 西域の最初の探険家張騫や薄幸の佳人王昭君らを扱った〈西域エッセイ〉と、「アレキサンダーの道」「遺跡の旅・シルクロード」などの〈西域紀行1〉を収録。 A5判/8190円(定価)/640567-9/発行:1997年10月
井上靖全集 第二十八巻 若い日の夢、中国辺境の旅を果した「私の西域紀行」および「更級日記」などの〈現代語訳〉や〈選評〉のほか新聞記者時代の文学美術関係以外の〈雑稿〉を収録。 A5判/8715円(定価)/640568-7/発行:1997年11月
井上靖全集 別巻  自作及び自作原作の映画等に言及した自作解説、追悼文・序跋等の雑纂、補遺、資料として千五百枚に及ぶ年譜・作品年表・書誌・参考文献目録・作品名索引を収録。 A5判/11550円(定価)/640569-5/発行:2000年4月


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